2010年03月31日

お菓子の街をつくった男 帯広・六花亭物語を読んで

先日、amazonで検索していたら六花亭の会長だった故小田豊四郎さんの伝記がありました。


お菓子の街をつくった男―帯広・六花亭物語

お菓子の街をつくった男―帯広・六花亭物語

  • 作者: 上条 さなえ
  • 出版社/メーカー: 文溪堂
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: 単行本




発注して本が届いたので読んでみると、本は絵が多くて漢字にはたいていかながふってある小学生向けの伝記の絵本だったのです。

しかし、家庭の事情で学業を放棄し、不本意ながら菓子職人になった小田さんが菓子作りに魅せられて厳しい修行に耐え、倒産寸前だった菓子店を北海道一で全国各地のデパートの物産展では人気の有名店にまでにのし上げたことを簡潔にかつわかりやすく記述してあります。

特に印象的だったのがこの本では明記されていませんが、修行先の小田さんの叔父が経営していた札幌千秋庵で小田さんは叔父さんから厳しく怒られながら修行をしていたのですが、叔父さんは小田さんの職人としての才能を見抜いて仕込んでいたのではないかと思わせます。

六花亭は前の社名が「帯広千秋庵」で小田さんの別の叔父さんが経営していたのですが、病気が重くなって止めざるを得なくなり当時22歳だった小田さんが経営をまかされることになりました。
とても厳しい環境でしたが、離散状態だった小田さんの家族が再び一緒に生活できることになり、家族一丸・特にお母さんに支えられて常に倒産の危機にありながら経営を続けられることができました。

「もうこれで諦めよう」と家族で話をしていたころに国の配給制度移行を知った取引先の社長から融資をしてもらって大量の砂糖を購入たところ、経営の危機を乗り越えることができました。
これも努力家の小田さんの苦戦を知った取引先の社長が応援してくれたということでしょう。

 その後、小田さんは徴兵され戦死してもおかしくない状況だったのですがなんとか無事に復員されて再び菓子職人としての生活に戻りました。 それからが小田さんの能力の見せ所で次々とヒット商品を開発して今の六花亭に至った次第です。

 一流の菓子職人であり、経営者となった小田さんですが、様々な人の支えで今に至ったというのが印象的でした。

 帯広千秋庵から六花亭に社名を変更したことについて興味のある方はこの本をご覧になってください。(笑)

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2010年03月29日

’10池袋東武 第三十八回京洛老舗の会1 御ちまき匠 川端道喜

3月18日(木)から23日(火)まで池袋東武にて開催された第三十八回京洛老舗の会にて皇室御用達の御ちまき匠 川端道喜(おんちまきし かわばたみちよしどうき)のちまきを数量限定で販売するとのことで行ってきました。 高島屋で販売されることがある程度だったので東武での販売は意外でした。

川端道喜は戦乱の室町時代末期に経済的に困窮していた京都御所に朝食用のお餅を届けていました。
 その後、明治維新で都が東京に遷都して皇室東京に移った際に皇室の御用達業者も多数東京に移りましたが、川端道喜京都に止まることを選択しました。 時の宮内省に皇室に関する業務を引き継いだ後も皇室からお菓子の注文があるそうです。

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ほんのり笹の香りがする京都北山の笹だけを使っています。


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ちまきは二種類あります。
こちらは水仙ちまきです。
奈良吉野葛砂糖だけで作られていて、なめらかな舌触り、プルプルしたやわらかい食感です。
上品な甘み、笹の風味が口の中に広がり溶けてなくなります。

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次は羊羹ちまきです。
砂糖吉野葛小豆の餡を加えたちまきです。

水仙ちまきより硬めで崩れやすい水ようかんに近いちまきです。
なめらかな舌触り、上品な甘さ、笹と小豆の風味がおいしいです。


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2010年03月28日

’10府中伊勢丹 金沢・能登展3 金沢板屋1

3月17日(水)から22日(月)まで府中伊勢丹にて開催された金沢・能登展で出店の金沢板屋にてお買い物をしました。

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最初は菰かぶり(こもかぶり)です。

兼六園の植木の冬支度に使われる菰(こも)をかたどったのでしょうか?
大粒の栗甘露煮北海道産小豆粒あん小麦粉の生地で包んで焼き海苔ひも状の小麦粉生地で巻いた焼菓子です。

小麦粉生地の甘さ、粒あん小豆の風味、、栗甘露煮のホクホク感がおいしいです。
また、焼き海苔の塩味、風味がアクセントになっています。


生地粒あん栗甘露煮が馴染んだ方がいいのか?できたてより一晩置いていたものを勧められました。

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次は御紋梅です。
加賀藩前田家家紋剣梅鉢をかたどった最中です。

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こちらは粒あん入りです。
粒あんには水飴が入っていないのか?少ないのか?最中にしては甘くないです。

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こちらは抹茶あんです。
やや甘いのですが、抹茶のほろ苦さでくどく感じませんでした。

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2010年03月24日

’10府中伊勢丹 金沢・能登展2 金沢北陸製菓彩匠

3月17日(水)から22日(月)まで府中伊勢丹にて開催された金沢・能登展で出店の金沢金沢彩匠(さいしょう)にてお買い物。

金沢彩匠金沢ビスケット乾パン製造メーカー・北陸製菓が平成8年より始めたこだわりの米菓の製造・販売を行っている会社です。

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最初は豆すやきです。

黒豆を使った焼いただけの米菓です。
塩分を抑え、素材を生かした香ばしさ、甘みがあります。 食べだすと止まらなくなります。(笑)

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次は甘えびかき餅です。

能登産の天然塩日本海でとれた甘えびを使った米菓です。
程よい塩味、甘えびの風味、香ばしさがおいしいです。 こちらも食べだすと止まらなくなります。(笑)

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2010年03月23日

’10府中伊勢丹 金沢・能登展1 金沢越山甘清堂

3月17日(水)から22日(月)まで府中伊勢丹にて開催された金沢・能登展で出店の金沢越山甘清堂にてお買い物をしました。

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100317金沢越山甘清堂昔ながらの酒まんじゅうパック.jpg 100317金沢越山甘清堂昔ながらの酒まんじゅうパック内容.jpg
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最初は昔ながらの酒まんじゅうです。
素朴な酒まんじゅうが実演販売で温かい状態でお持ち帰りできました。いい気分(温泉)

ほのかにの香りがして口の中に入れるとモチモチした皮の食感、の風味、こしあんの程よい甘さ、かすかな塩味がおいしいです。
大判の酒まんじゅう・焼まんと同じと思われるおいしいこしあんでした。 自家製だそうです。


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次は金城巻です。
薄く焼いたやわらかいカステラ生地あんを巻いてお城の天守閣や兜をイメージした形にしてあって加賀藩前田家家紋・梅鉢の焼印を押してあります。
辰巳黒糖大野庄伊予柑の2種類のあんが中に入っています。

最初は辰巳黒糖です。
カステラ生地ならではの甘い香りで口の中に入れると生地の食感、沖縄産黒糖を使った黒糖あんの舌触り、甘みがおいしいです。

100317金沢越山甘清堂金城巻大野庄伊予柑パック.jpg 100317金沢越山甘清堂金城巻大野庄伊予柑包装.jpg 100317金沢越山甘清堂金城巻大野庄伊予柑ラベル.jpg
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こちらは大野庄伊予柑です。

伊予柑の砂糖漬けを細かく切ったものを練りこんだ白あんを生地で巻いてあります。
後味さっぱりの伊予柑のさわやかな風味がおいしいです。


過去の越山甘清堂の記事は以下をご覧になってください。

笹団子のひとりごと
「’09北陸旅行27 金沢土産・越山甘清堂」(2009/8/9)

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仙台九重本舗玉澤 新宿高島屋・銘菓百選にて出品

新宿高島屋地下の全国の有名な和菓子を集めた銘菓百選にて仙台にある仙台藩・伊達家の御用を勤めた老舗九重本舗玉澤の珍しいお菓子を購入しました。

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霜ばしらという飴菓子です。

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湿気、衝撃、熱に弱いためにお米から作られたらくがん粉を充填した直径10cmほどの金属製の缶の中に入っています。 らくがん粉を払うと出てきます。

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冬の霜柱をかたどっています。 空気をたっぷり含んでいて口の中に入れるとスッとなくなり飴の甘さが広がります。 繊細なため壊れやすいです。
全て手作りだそうで、細いひも状の飴を何度も巻いたようです。
飴なので熱に弱く、10月から翌年の4月までの限定販売です。


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2010年03月22日

’10立川伊勢丹 春の大北海道展5 札幌ロイズコンフェクト

立川伊勢丹にて3月3日(水)から15日(月)まで開催の春の大北海道展ロイズコンフェクトの看板・生チョコレートの3月限定品が販売されていたので購入しました。

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100318札幌ロイズ生チョコレートストロベリー内箱.jpg 100318札幌ロイズ生チョコレートストロベリー内箱内容.jpg
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ホワイトチョコレートいちご粉末を練りこんでココアパウダーを振ったチョコレートです。

口の中に入れるとすぐに溶けていちごの酸味、風味が広がります。 甘さは程々でいちごホワイトチョコレートの組み合わせが絶妙です。手(チョキ)

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2010年03月17日

patisserie KIHACHI 3月のロールケーキ’10

新宿伊勢丹の地下に出店しているpatisserie KIHACHIにて季節のロールケーキを購入しました。

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100315キハチ箱.jpg 100315キハチ箱内容.jpg
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日向夏ロールです。

ふかふかのスポンジ宮崎県特産日向夏果汁を練りこんだクリーム日向夏果実、真中にクリームチーズを巻いた洋生菓子です。

程よい甘さで日向夏ならではのさわやかな風味、酸味にさっぱりした後味がおいしいです。


patisserie KIHACHI過去の記事は以下をご覧になってください。

笹団子のお菓子ブログ

patisserie KIHACHI 冬のロールケーキ’10(2010年02月28日)

笹団子のひとりごと

「’09 patisserie KIHACHI 10月のロールケーキ」(2009/10/27)
「KIHACHI・パティスリーのケーキ2」(2009/8/31)
「KIHACHI・パティスリーのケーキ」(2008/6/22)

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2010年03月11日

’10立川伊勢丹 春の大北海道展4 六花亭

立川伊勢丹にて3月3日(水)から15日(月)まで開催中の春の大北海道展北海道物産展の常連・六花亭も出店していました。

今回は久々に北海道産のバターをふんだんに使用した、香り豊かなマドレーヌ・大平原を紹介します。

過去に簡単に紹介されています。

笹団子のひとりごと
「ついつい・・・。」(2006/2/22)

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パッケージにはハリウッド映画の往年の名作・風と共に去りぬのラストのシーンを彷彿させる夕日で赤く染まった平原が描かれています。


風と共に去りぬ(1枚組) [DVD]

風と共に去りぬ(1枚組) [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD




デザインはグラフィックデザイナー・栗谷川健一さんの作品です。
開拓時代の十勝の夕日はこうだったのでしょうか?


100306六花亭大平原箱内容.jpg 100306六花亭大平原包装.jpg
100306六花亭大平原.jpg 100306六花亭大平原断面.jpg
バターを使っているので気温の低い冬場はレンジで少し温めるのがおススメらしいです。 事実、やわらかくておいしくなります。

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2010年03月10日

’10立川伊勢丹 春の大北海道展3 遠軽ノルディックファーム出店

立川伊勢丹にて3月3日(水)から15日(月)まで開催中の春の大北海道展に出店のオホーツク海に面した遠軽町のこだわりの牧場・ノルディックファームの出店でお買い物♪

ノルディックファームの過去の記事はこちらをご覧になってください。

笹団子のひとりごと
「’09府中伊勢丹 冬の大北海道展3 ノルディックファーム・生キャラメル」(2009/2/13)
「新宿高島屋・第11回 大北海道展3」(2007/11/13)
など・・・。

看板の半熟チーズケーキ シャンティ芝田山親方の著作でも紹介されています。


第62代横綱・大乃国の全国スイーツ巡業

第62代横綱・大乃国の全国スイーツ巡業

  • 作者: 芝田山 康
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本




今回も半熟チーズケーキ シャンティオホーツク牛乳プリンを購入しました。

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今回はプリン3種を購入しました。

従来品のオホーツク牛乳プリン・カスタード味(左)、オホーツク牛乳プリン・モカコーヒー味(中)と新たに加わったオホーツク牛乳プリン・塩キャラメル味です。

100306遠軽ノルディックファームプリン塩キャラメル瓶.jpg 100306遠軽ノルディックファームプリン塩キャラメル瓶内容.jpg 100306遠軽ノルディックファームプリン塩キャラメル.jpg
プリン同様、オホーツク牛乳で作られた塩キャラメルを加えたプリンです。

キャラメルならではの風味、甘みがおいしいです。
また、塩分が甘さを引き立てています。


posted by 笹団子 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋菓子(北海道) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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