2010年07月30日

’10台湾訪問9 台湾の餅菓子・(米麻)(米署)

台湾東部の都市・花蓮の名物に(米麻)(米署)(マー2・チュウ3)というお菓子があります。 台湾語では(モワチー)だそうで、日本語の餅(もち)とほぼ同じものらしいです。
日本語の単語が台湾語外来語として取り込まれたものの一つです。

花蓮についてはこちらをご覧になってください。
続笹団子のひとりごと
’10台湾訪問6 大理石の渓谷・タロコ1
’10台湾訪問7 大理石の渓谷・タロコ2
’10台湾訪問8 花蓮の町に残る日本

花蓮(米麻)(米署)先住民(台湾では原住民)のアミ族冠婚葬祭に作られたものが元祖とのことで100%日本統治時代に日本からもたらされたものとは違うようです。

100706花蓮曾記麻糬.jpg 100706花蓮曾記麻糬看板1.jpg 100706花蓮曾記麻糬看板2.jpg
どんなものか?花蓮で一番有名らしい曾記(米麻)(米署)でいくつか買ってきました。 曾記(米麻)(米署)の店舗は花蓮市内のあちこちにあるようです。

100706花蓮曾記(米麻)(米署)紙袋.jpg
曾記(米麻)(米署)の数ある(米麻)(米署)のうち、手作りの「手工」にしました。 手工でも酷、、椰子(ココナッツ),紅豆(小豆)、花生(落花生)、芝麻(胡麻)の5種類あります。
そのうち紅豆芝麻花生を購入しました。

100706花蓮曾記麻糬手工麻糬紅豆包装.jpg 100706花蓮曾記麻糬手工麻糬紅豆.jpg 100706花蓮曾記麻糬手工麻糬紅豆断面.jpg
最初は紅豆(小豆)です。
さらっとしていて甘さ控えめのこしあんが入ってありました。
お餅は日本の餅よりやわらかくてよく伸びました。 お店の看板の画像でこちらの社長さんでしょうか?職人と思わせる人がお餅を手で延ばしています。 日本餅つき機などで搗いていますがこちらでは違った製法らしいです。

100706花蓮曾記麻糬手工麻糬芝麻包装.jpg 100706花蓮曾記麻糬手工麻糬芝麻.jpg 100706花蓮曾記麻糬手工麻糬芝麻断面.jpg
次は芝麻(ゴマ)です。
炒ったゴマ砂糖を少し混ぜたあんが入っています。
あんを練りこんだ中華菓子よりさらっとしていてゴマの香ばしさを強調した台湾風ということなのでしょうか?

100706花蓮曾記麻糬手工麻糬花生包装.jpg 100706花蓮曾記麻糬手工麻糬花生.jpg 100706花蓮曾記麻糬手工花豆断面.jpg
最後に花生(落花生)です。
粉状に砕いた落花生砂糖粉状のあんをお餅で包んだ餅菓子です。
こちらも落花生の香ばしさを強調していました。 しっとりとしたあんは台湾の方の好みではないのかもしれないですね。



(米麻)(米署)を作っている模様の動画です。 手で具を包み込む感じで作っています。
これを見ると日本の餅菓子の手法を参考にしているように思えます。

posted by 笹団子 at 23:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 台湾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月23日

’10台湾訪問3 美麗島的和菓子1 台北三明堂訪問

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7月4日は台北市の北にある外国人が多い住宅地の天母まで行ってきました。 台北駅付近からバスで30分くらいでした。 MRTに乗って士林駅で乗り換えると早く着くかもしれません。

100704新光三越天母店.jpg 100704新光三越天母店看板.jpg
天母には三越の現地法人・新光三越天母店があって、

100704台北市日本人学校-(1).jpg 100704台北市日本人学校-(2).jpg 100704台北市日本人学校-(3).jpg
日本人学校

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アメリカンスクールがあったり外国人向けのレストランやお店があって駐在員の方々には生活しやすいでしょう。

東京で言えば港区目黒区世田谷区といったところのようです。

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三越の近くに台湾人の年配のご夫婦が経営されている三明堂という和食と和菓子のお店があります。

100704台北天母三明堂和菓子ショーケース (1).jpg 100704台北天母三明堂和菓子ショーケース (2).jpg
お茶席に出すような上生菓子ではなく、団子饅頭たい焼きといった庶民的なお菓子が主です。 和食うどんカレーライスといった庶民的なものです。

お客さんは台湾の人がほとんどらしく、私が日本人とわかると色々お話してもらいました。 店内にラジオか?DVDかわかりませんが、落語が聞こえたのでBGMとしてではなく、ご主人が聞いていたみたいです。 ご夫婦は日本統治時代に日本の教育を受けられた方々のようで日本人のおじさん、おばさんといった感じです。 日本と同じ味にするのに苦労されているそうでめんつゆ団子は日本から輸入されているそうです。

100704台北天母三明堂ざるうどんセット (1).jpg 100704台北天母三明堂ざるうどんセット (2).jpg
うどんは失礼ながら期待していなかったのですが、(笑)讃岐うどんと同じモチモチ感が出ていました。
みそ汁がつくのが日本とは違いますね。 ご主人は指摘されたくなかったかもしれませんが、台湾ならではなのでしょう。

100704台北天母三明堂苺大福.jpg 100704台北天母三明堂苺大福断面.jpg
苺大福は大粒の苺を粒あんと薄いお餅で包んであって、大きめでしたが日本のものと変わらなかったでした。
苺の酸味と小豆の風味がおいしかったでした。
こちらは自家製のようです。

100704台北天母三明堂みたらし団子.jpg
サービスでいただいたみたらし団子醤油の風味が効いた甘辛いものでした。

台北にお越しの際は日本文化を継承した三明堂を訪れてください。


台湾旅行の模様はこちらをご覧になってください。
続笹団子のひとりごと
’10台湾訪問1 5年ぶりの台北1


posted by 笹団子 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 和菓子(台湾) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

今年の折り返し点に到達! 夏を乗り越すお菓子

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新宿伊勢丹の地下に出店している虎屋でお買い物。

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100626虎屋箱内容.jpg 100626虎屋水無月.jpg
100626虎屋白水無月ラベル.jpg 100626虎屋水無月ラベル.jpg
6月30日といえば年の折り返し点であり、今年前半の罪や汚れを払い夏を乗り切り、残り半年を無事過ごすことを祈願する行事・夏越の祓(なごしのはらえ)神社で行われます。
そのときにいただくお菓子がこの水無月です。

通常はういろう生地の上に蜜煮と思われる小豆を乗せたお菓子なのですが、虎屋では「白水無月」と呼んでいます。
こちらは小豆の風味と食感とういろうの粘り気がする食感、程よい甘さが楽しめます。

一方「水無月」黒糖を使ったかのような色ですが、砂糖の精製過程の途中でできた白下糖中双糖(ちゅうざらとう)
を使っています。
より砂糖の原料に近い糖を使い生地には小麦粉を使用して「白」とは違った感じです。 この褐色の水無月が最初の水無月だったもしれませんね。

posted by 笹団子 at 23:30| Comment(3) | TrackBack(0) | 和菓子(東京) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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