全国和菓子協会によると・・・
「西暦848年(承和15年・嘉祥元年)の夏、仁明天皇が御神託に基づいて、6月16日に16の数にちなんだ菓子、餅などを神前に供えて、疫病を除け健康招福を祈誓し、「嘉祥」と改元したという古例にちなみます。・・・(中略)・・・
「嘉祥の祝」は、疫を逃れ、健康招福を願うめでたい行事として歴史の中で受け継がれ、明治時代まで盛んに行われていました。この『嘉祥の日』を現代に復活させたのが「和菓子の日」です。」

新宿京王地下にて出店の塩瀬総本家にて「嘉祥のお菓子」嘉祥饅頭を購入しました。


塩瀬総本家は日本における饅頭の開祖・林家の末裔。
箱には8代室町将軍・足利義政より賜った「日本第一番本饅頭所林氏塩瀬」の看板が印刷されています。


東京・日枝神社にて御祈願されたお札が入ってありました。




紅白の小麦粉生地の中にやや甘く舌触りのなめらかなこしあんが詰まっています。
基本的な饅頭ですがこしあんの上品な甘さがおいしいです。
先の震災に被災された方々、家族、自分の厄除招福を祈りつついただきました。
やはり老舗は嘉祥の商品を出していたんですね。
饅頭屋と思って通り過ぎてしまうことが多いのですが、季節や行事にちなんで饅頭皮の模様が変わっていたりするんですよね。
2階の茶寮でお菓子をいただいて、薯蕷饅頭でもお土産にしてみたいですね。