昨年7月の北陸旅行の延長戦で
東京で味わえる北陸の味覚の続編です。
前回は
富山県のアンテナショップ・
いきいき富山館でのお買い物を旧ブログで紹介しました。
笹団子のひとりごと「
’09北陸旅行延長戦1」2009/10/30
今回は
東京・四谷にある
金沢の老舗・
森八の
東京店でお買い物をしました。
最初は
福梅(ふくうめ)です。
金沢の正月用のお菓子で加賀藩主前田家の家紋『剣梅鉢』に由来するそうです。
梅の花というのも新春ならではですね。
厚く堅めに焼き上げた
梅の花をかたどった紅白の
最中種の中に
福梅あんが入っています。
福梅あんは甘さ控えめの水飴を練り込んであるのでしょうか?最中の粒あんとしては甘さがくどくなく粘りがあり、大納言小豆を堅めに茹でたものです。やや甘いですが、最中種、福梅あんの中の大納言小豆の食感がおいしい上に形が美しい上品なお菓子です。正月のみの季節ものなので
金沢だけで売られているのかと思っていましたが、東京でも販売されているので
最中好きな方にはおススメです。 次は
千歳です。
一向一揆の
一向宗徒の
兵糧・
千歳鮓(ちとせすし)が起源のお菓子です。
最初は
餅の中に
小豆の
塩あんが入っていただけの
兵糧だったそうですが
、こしあんを求肥で包んで富士の山形にして紅白の和三盆糖をふりかけた餅菓子です。
通常の求肥と違い上等な米飴を多めに練り込んであるそうで遠慮の無い甘さのお茶席向けのお菓子です。 最後は
長生殿です。
新潟県長岡の越乃雪、島根県松江の山川と並ぶ日本三大銘菓の1つです。 加賀藩主前田利常公の創意により創られた名菓で
三百数十年間変らず作られているそうです。
阿波徳島の和三盆糖と北陸のもち米からなる精粉、紅色は山形産の本紅と厳選された原材料を用い、小堀遠州卿直筆のてん書体「長生殿」の彫り込まれた木型で打ち上げた打ち菓子です。大きさは通常の
長正殿(大)、
中墨、
小墨の三種類で今回は
中墨を購入しました。 通常の長正殿は事前に予約が必要だそうです。
口の中でジワジワと溶けて米粉ならではの舌触り、風味がします。 和三盆糖を使っているので後味がすっきりした甘さです。 こちらも
紅白二色です。
東京で
独特の文化を持つ金沢の季節のお菓子がいただけるということを知ったので、次回は季節を変えて今回購入しなかった羊羹・
家伝黒羊羹と一緒に購入したいと思います。