2010年08月03日

’10台湾訪問10 美麗島的和菓子2 玉里・廣盛堂羊羹

花蓮から南へ85kmほど離れた所に玉里という町があります。 町には廣盛堂という菓子店があり、看板商品が羊羹です。 今回は玉里まで行けませんでしたが、花蓮のお土産屋さんで購入しました。

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バラ売りされてなく、6個のパックで売られていました。

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「洋菜粉」とは寒天のことだそうです。


高雄縣にある高苑科技大學應用外語系日文組の学生さんがまとめた論文・「日本の和菓子「羊羹」について」によると玉里羊羹日本による台湾統治が始まり、治安が安定した明治末(1905年)に玉里に入植された窪田コ次郎さんが開店された窪田勝山堂羊羹の製造・販売をされたのが始まりだそうです。

戦後中国国民党日本人台湾から引揚げる旨のお達しを出しました。 満洲のように死人が出たほどの引揚げの混乱は無かったものの、一人あたり限られた現金とカバン、布団袋一つずつしか持ち出せなかったので台湾和菓子店を経営していた日本人道具を置かざるを得なかったそうです。 お店は従業員だった台湾人に引き継がれて今でも営業しているお店はありますが、今は窪田勝山堂は廃業されたそうです。
他に日本で修行された台湾人和菓子店もありました。(今でも営業されているお店もあるそうです。)

1950年創業の玉里廣盛堂は直接日本人から羊羹の製法を習ったのではないのですが、今は玉里で人気店だそうです。

100720台湾玉里廣盛堂羊羹紅豆羊羹包装.jpg 100720台湾玉里廣盛堂羊羹紅豆羊羹.jpg 100720台湾玉里廣盛堂羊羹紅豆羊羹断面.jpg
箱の割には小さい羊羹です。 日本人には?でしょうが、日本の大きさの羊羹台湾人には重く感じるらしいです。あせあせ(飛び散る汗)
玉里のお店には日本サイズの羊羹が売っているそうです。

窪田さんが作った羊羹をもとに作られた小豆(紅豆)の羊羹寒天日本羊羹より少ないのでしょうか?やわらかいです。小豆の風味、程よい甘さがおいしいです。

羊羹は他にも数種類あり、台湾ならではのパイナップルウーロン茶羊羹もありました。

posted by 笹団子 at 23:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 和菓子(台湾) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月23日

’10台湾訪問3 美麗島的和菓子1 台北三明堂訪問

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7月4日は台北市の北にある外国人が多い住宅地の天母まで行ってきました。 台北駅付近からバスで30分くらいでした。 MRTに乗って士林駅で乗り換えると早く着くかもしれません。

100704新光三越天母店.jpg 100704新光三越天母店看板.jpg
天母には三越の現地法人・新光三越天母店があって、

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日本人学校

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アメリカンスクールがあったり外国人向けのレストランやお店があって駐在員の方々には生活しやすいでしょう。

東京で言えば港区目黒区世田谷区といったところのようです。

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三越の近くに台湾人の年配のご夫婦が経営されている三明堂という和食と和菓子のお店があります。

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お茶席に出すような上生菓子ではなく、団子饅頭たい焼きといった庶民的なお菓子が主です。 和食うどんカレーライスといった庶民的なものです。

お客さんは台湾の人がほとんどらしく、私が日本人とわかると色々お話してもらいました。 店内にラジオか?DVDかわかりませんが、落語が聞こえたのでBGMとしてではなく、ご主人が聞いていたみたいです。 ご夫婦は日本統治時代に日本の教育を受けられた方々のようで日本人のおじさん、おばさんといった感じです。 日本と同じ味にするのに苦労されているそうでめんつゆ団子は日本から輸入されているそうです。

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うどんは失礼ながら期待していなかったのですが、(笑)讃岐うどんと同じモチモチ感が出ていました。
みそ汁がつくのが日本とは違いますね。 ご主人は指摘されたくなかったかもしれませんが、台湾ならではなのでしょう。

100704台北天母三明堂苺大福.jpg 100704台北天母三明堂苺大福断面.jpg
苺大福は大粒の苺を粒あんと薄いお餅で包んであって、大きめでしたが日本のものと変わらなかったでした。
苺の酸味と小豆の風味がおいしかったでした。
こちらは自家製のようです。

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サービスでいただいたみたらし団子醤油の風味が効いた甘辛いものでした。

台北にお越しの際は日本文化を継承した三明堂を訪れてください。


台湾旅行の模様はこちらをご覧になってください。
続笹団子のひとりごと
’10台湾訪問1 5年ぶりの台北1


posted by 笹団子 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 和菓子(台湾) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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